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2025.5.132025年 日本医科大学 准教授講師会 総会 開催報告
2025年(令和7年)5月9日(金)19時より、日本医科大学 准教授講師会(以下、准講会)総会が橘桜ホールにて開催されました。本総会は、日頃の学術・教育活動を振り返るとともに、今後の展望を所属部署の垣根を越えて共有する重要な機会となり、多くの准講会会員および各賞受賞者が現地出席しました。
総会の冒頭では、日本医科大学学長の弦間昭彦先生による基調講演が行われ、大学全体の今後の方向性や国際化への取り組み、さらに日本医科大学の歴史について、弦間先生が過去の文献をもとに考察された内容が披露され、大きな反響を呼びました。
続いて行われた講演会では、まず基礎部門として、生物学教室の柴田侑毅先生より「甲状腺ホルモンによる組織再構築を伴う器官形成メカニズム〜アフリカツメガエルの変態をモデルとして〜」という演題でご講演いただきました。柴田先生は、発生生物学の視点から器官形成における甲状腺ホルモンの役割を明快に解説され、講演後には、臨床との関連についても活発な議論が交わされました。
続いて臨床部門では、千葉北総病院 糖尿病・内分泌代謝内科 部長の岡島史宜先生が、「日本医科大学千葉北総病院だからこそできた糖尿病合併症予防研究」と題してご講演くださいました。岡島先生は、単なる血糖値のコントロールのみならず、糖尿病に伴う合併症の予防こそが治療の本質であるという明確な臨床的視点を、堅固な基礎研究の背景とともに提示されました。講演は基礎医学から臨床医学に携わる幅広い聴講者にとって、非常に示唆に富む内容となりました。
講演会の終了後には、HIF賞、研究奨励賞、同窓会橘桜賞、最優秀指導者賞の授賞式が執り行われ、日々の研究・教育活動への多大な貢献が称えられました。
今回の総会は、准講会の結束力と、今後に向けた意欲が改めて感じられる有意義な時間となりました。准講会の活発な活動は、日本医科大学全体の発展に直結するものであり、今後もそのネットワークの強化に努めてまいります。
日本医科大学准講会
会 長 進士 誠一
副会長 宮川世志幸
副会長 小野 真平



2025.1.24令和6年度 NMS基礎准講会 開催報告
2025年1月20日(月)、大学院棟B2F演習室3にて令和6年度NMS基礎准講会 を開催しました。
講師としてお招きした日本医科大学 生理学(生体統御学) 根本崇宏先生より、「胎生期環境が形作る体質と将来の種々の疾患発症リスク形成」 についてご講演いただきました。
根本先生は、胎生期の環境が将来の健康や疾患発症リスクに与える影響をDOHaD学説の観点から分かりやすく解説。さらに、胎生期低栄養モデルラットを用いた研究成果を通じ、体質の遺伝や栄養介入による体質書き換えの可能性についてお話しいただき、参加者一同、大いに興味を持ちました。
講演後の懇親会では、参加者同士で意見交換が活発に行われ、和やかな交流の場となりました。多くのご参加、誠にありがとうございました。


